阿久比町 阿久比町
あぐいらしい風景と暮らしづくり
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草木エリアのあぐいらしさ

広大な田園がつづく「米どころ」

「幼い頃の遠足はれんげが咲く田んぼでした。いま改めて、自然が身近な生活はよかったと思う」。そう語るのは桑原さん。「この辺は、れんげを土にすき込む、昔ながらの農法を守ってるんです」と興治さん。そのお米は特産品「阿久比米れんげちゃん」として親しまれている。このエリアは町の北西部で、中央に草木川が流れ、緩やかな起伏に沿って田んぼが広がる。「農のある風景が多いのは、草木ならでは」と佳世さん。農業まつりや、田植え・収穫体験など農のイベントも多く、子どもがのびのび育つという。地元の人が旧バス通りと呼ぶ道にある商店の一角は、駄菓子コーナー。授業後は、店先に子どもたちの自転車が並ぶ。昔から変わらない微笑ましい風景なのだそう。
参道から続く紅葉が美しい正盛院は、
草木の子どもたちが遠足で訪れる場所でもあるそう。
草木は地形の特性上、果樹栽培にも
向いていて「昔からみかん栽培も
盛んだった」と興治さん。
草木らしい農のある風景。
温暖な気候と広大な大地が
豊かな作物と人を育む。

子どもたちに残したいホタルや竹灯籠の光

「この神社の大きな木が好きで」と、川畑さんが案内してくれたのは草木八幡神社。夏の祭礼の夜は、地元の人と作った竹灯籠を、提灯と共に飾るという。「昔は田んぼいっぱいにホタルが舞い印象的でした。竹灯籠も同じように、子どもたちの記憶に残れば」と、樹齢250年のヤマモモの下で教えてくれた。

花の都・草木の魅力

草木は「草花の都」でもある。春にはれんげが田んぼを埋め尽くし、六月には紫の「花かつみ」(野花菖蒲)。秋は正盛院の参道の紅葉。桑原さん曰く〝草木らしからぬ〟京都風な優雅さだ。秋には大輪の菊が出揃い、季節ごとの自然の色合いに飽きることがない。
このエリアは農に携わる人が多く、おおらかで何でもこなす元気な人が多いという。
風景は、緩やかな起伏の田畑に細い農道が続き、どこか北海道のような雄大さが特徴。
田んぼを貫く
畦道をいつまでも
桑原幹人さん・20代
草木出身、名古屋在住。インテリア会社インハウスデザイナー兼フリーランスとしても活動。
れんげの花咲く
田んぼが自慢
都築興治さん、佳世さん・30代
つづき農場(千姓)代表。高校の同級生夫婦。お米や野菜、果実の生産から加工販売も行う。
竹灯籠をホタル
に並ぶ文化に
川畑礼さん・40代
名古屋市出身、草木在住。地域の竹灯籠の会の運営に携わる。昔見た田んぼ一面のホタルは思い出の光景。
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