阿久比町 阿久比町
あぐいらしい風景と暮らしづくり
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英比エリアのあぐいらしさ

気持ちのよい見晴らしのまち

阿久比っ子の多くが愛する〝桜坂〟(阿久比中学校へ続く坂)から、地元でも知る人ぞ知る高台まで、英比エリアは眺望の宝庫。「さまざまな方角の遠景」を楽しめるのも英比ならでは。大村さんが案内してくれたのは西尾知多線から脇に入った、秘蔵の日の出スポット。また板山高根湿地を囲むような丘を登ると、遠くに御嶽山や神島(三島由紀夫『潮騒』の舞台)が。家族連れで賑わうふれあいの森の展望台からは新しい住宅地が見渡せる。
団地の高台から望む
オアシス大橋と赤い名鉄電車、
屋根並みは、あぐいらしい風景。
暮らしの痕跡が残る牛舎。
この町の牧場は今、酪農が中心だが、かつて牛は農耕や
運搬の貴重な動力として飼育されていた。
新美南吉の作品にも身近な存在としてよく出てくる。
「ふれあいの森」展望台からは
西側に賑わう公園と住宅地が、
東側はのどかな田園風景が望める。

ゆるりと巡りたい歴史の散策路

坂部の洞雲院は、於大の方の墓地があることで知られているが、眺めもよく、「田園風景を一望できておすすめ」と元田さん。板山の熊野神社へ向かう道には、あせた茶色の壁のノコギリ屋根や、白い壁に青い瓦が珍しいノコギリ屋根、牛舎などが残り、夕暮れが似合う。白沢の北原天満宮では「英比の名の由来は、ここに菅原道真を祀った孫の英比麿から来ているらしいです」と中西さん。ふるさとの歴史を自然に語る姿に、町への愛着を感じた。

穏やかさと、のびやかさと

「走り回って遊んだ近所の田畑が一番好き」というのは山岡さん。いつも誰かが農作業をしているため、今では我が子を安心して遊ばせられるのだとか。「近所のおばあちゃんがいつも変わらず声をかけてくれるのが嬉しい」と中西さんも。阿久比の風景は、穏やかな人柄も育むのかもしれない。
開発地区と昔ながらの地区の
対比が特徴的なエリア。
若い家族で賑わう新しい
住宅地や大きな公園の先に、
里山やひっそりとした湿地、
時を経たノコギリ屋根が残る。
季節ごとの田んぼ
を眺め続けたい
山岡さくらさん・20代
福住出身、名古屋在住。市内でカフェharu.を経営。大好きな地元でシェアキッチンも運営。
いつか地元で
仕事がしたい!
中西祥太さん・20代
福住園高台出身、静岡県在住。住宅設計に携わる。未来に残したいのは愛着のある地元の風景。
窓から見る赤い電車
と田んぼが魅力
元田真樹さん・30代
名古屋出身。d news aguiを機に阿久比へ移住、カフェ・ベーリングプラント 阿久比をオープン。
イチオシは遠景や
夕焼けの風景
大村浩嗣さん・80代

福住在住。観光協会副会長。2023年『ぼくが、見た、聞いた、話いた あぐいの言葉』を出版。

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