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    平成22年3月定例会 町長所信表明

    • [更新日:
    • ID:861

    町長所信表明

    将来を見据え 町民の生活を守ります

    3月4日に開かれた平成22年阿久比町議会第1回定例会の冒頭で竹内啓二町長は、平成22年度の町政運営について所信表明を述べました。(抜粋)

    阿久比町は、全国町村会から、「全国優良町村」として表彰(1月29日)を受けました。全国にある978町村の中から48町村が対象となり県下では唯一の表彰でした。日ごろから健全財政に努めながら堅実な町づくりを進めてきたことも評価された一つであると思いますが、これまで阿久比町の発展のためにご尽力をいただいた、先人の方を始め多くの町民の皆さまのご努力がたたえられたものであり、町民すべての皆さんに贈られた、栄えある表彰です。町民の皆さん、おめでとうございました。

    今後も今回の表彰に恥じないよう、健全財政に努めながら、町政運営を進め、住民の皆さんの幸せと安全・安心と安定した町の発展に努力していく所存でありますので、町民の皆さんや、議員各位のご協力をよろしくお願い申し上げます。

    今回の予算編成でもっとも留意したことは、景気悪化による町民の家庭への影響が大変心配されるところであり、町民負担の軽減を図ることができないかということでした。

    そのために、子ども医療費の無料化を中学卒業までとしました。これにより阿久比町の子どもは義務教育が終わるまで医療費負担が家庭に掛からないことになります。また、保育園の保育料の引き下げも実施し、国の施策である「子ども手当」の支給も行っていきます。

    平成22年度は今後の町づくりの礎になる年度であると思っています。町の将来に向けての第5次総合計画の策定や、保育園の統合、循環バスの検討、水道水第3供給タンクの建設など、将来に向けての事業に取り掛かります。

    選挙公約でありました小中学校の耐震化を平成22年度までに終えます。国から平成21年度補正予算に前倒しできないかとの打診があり、その手続きを取りました。平成22年度中に工事を行い、耐震化率100%が達成できます。

    本町の財政運営は他の地方公共団体と比較し、健全化が図られていると言えますが、一方で町民が安心して生活を営むための社会環境の整備充実を早急に進める必要があるなど課題も多く、今後も行政需要は更に増大することが予想されます。

    国県支出金の減少が見込まれる中、引き続き自主財源の確保に努め、本町の将来を見据えながら真に必要な事業を選択し、限られた財源の重点配分を行い、住民に身近な行政主体として、地域の特性に応じて積極的に施策を展開します。成果目標に対する厳格な評価を行い、必要に応じて発想の転換による手法の見直しを図るなど、重点的かつ効率的な行財政運営にも努めます。

    「安全、安心、安定」を旗印に、次に掲げる施策を目標として予算を編成しました。

    (1)地域福祉の増進

    乳幼児・児童への子育て支援や、地域のニーズに沿った保育園の統廃合と、老人福祉計画に基づく施策を推進するとともに、健康づくり事業や保健事業など各種事業の積極的な展開を図ります。

    (2)教育環境の整備

    安全で安心できる教育環境の整備と、幼保小中一貫教育をさらに推進するとともに、スポーツ村の活用や生涯学習の各種事業内容の充実を図ります。

    (3)生活環境の整備

    道路整備、市街地整備、調整区域における下水道整備の検討、河川浄化、治山・治水、防犯、防災対策などの安全・安心対策の促進と、ごみ減量化、リサイクルの推進など循環型社会の形成に努めるほか、町内循環バス整備の検討など、快適で便利な生活環境の整備を図ります。

    (4)産業の振興

    商工業の発展と安定のための支援と、農産物地場生産品の地産地消を図ります。

    (5)住民サービスの向上

    効率的な行政運営の推進と、町政情報の積極的な提供など住民サービスの向上を図ります。

    以上5項目の施策をもとに、安全で安心して暮らせる安定したまちづくりを進めるため、バランスある発展と住民福祉向上に全力を挙げることができるよう、引き続く厳しい状況下の中、町民の生活を守るべき、幾多の要望に適切に対応していきます。

    このたび調査特別委員会が設置され、心配をおかけしている水道水第3供給点の問題で、町長と地主との間で不正があったかのようなビラが配られているようですが、そのようなことは全くなく、事実無根であることを町民の皆さまと議会に申し上げさせていただき、地主さんの名誉を守らせていただきます。

    また、記事の中に阿久比町役場が町ぐるみで「証拠隠蔽」かとの記載もありましたが、このようなこともありません。

    職員は、情報公開についても、個人情報保護につきましても、慎重に対応し、条例に定めたとおり適切に職務を遂行していると信じております。

    町政不信を持たれたことは大変心外ではありますが、特別委員会において、説明を十分にさせていただく所存であります。

    私は、公平・公明・公正な行政運営こそが町民の皆さまから信頼される道と信じております。今後もなお一層職員を、督励し「皆さまのお役に立つ役場」となるよう一生懸命取り組んでまいります。どうか、議員各位のご指導ご理解を頂くとともに、住民の皆さんの温かいご支援・ご協力を心からお願い申し上げます。