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    平成26年3月定例会 町長所信表明

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    「為さねば成らぬことを為す」覚悟で臨みます

    3月4日に開かれた平成26年阿久比町議会第1回定例会の冒頭で竹内啓二町長が、平成26年度の町政運営について所信表明を述べました。抜粋して掲載します。

    平成26年第1回定例会の開会に当たり、平成26年度の各会計予算ならびにその他諸議案のご審議をお願いするに先立ちまして、町政運営に関する所信の一端を申し述べ、議員各位ならびに町民の皆さんの深いご理解とご協力をお願い申し上げるものでございます。

    まず最近の話題としましては「第22回冬季オリンピック競技大会」が、先月ロシアのソチで開催されたことです。

    史上最多の88カ国・地域から約2,900人の選手が参加し、7日から23日までの17日間にわたり、全7競技98種目で熱戦が繰り広げられました。日本でのテレビ放映は深夜でしたので、多くの方が寝不足に悩まされたこととご推測いたします。

    フィギュアスケートで金メダルを獲得した19歳の羽生結弦選手、フリーの演技で前日のショートプログラムの失敗を克服し、見事に力を出し切った浅田真央選手、スノーボード・ハーフパイプで銀メダルを取った15歳の平野歩夢選手、ジャンプで銀メダルとなった 41歳の葛西紀明選手など、選手が全力で競技する姿は多くの人に感動を与えました。スポーツを通じて世界の人々と共感できる現代オリンピックの意義を改めて認識した次第です。

    そして、2020年に開催予定の「第32回夏季オリンピック競技大会」の開催地が、日本の「東京都」で開催されることに決定したことは、日本にとって大変喜ばしいことでありました。

    東京での開催は56年ぶりであり 震災にもめげずに頑張っている日本の姿を示す良い機会であります。そして世界に誇る「日本のオモテナシの心」で各国の方々を迎え入れたく思います。

    さて本町は昨年、町制施行60周年を迎え、各種記念事業を展開してまいりました。来る3月22日に実施を予定しています「キャンドルファンタジー60(ロクマル)in阿久比」を最後に、全ての記念事業が終了いたします。各事業が無事に行われましたのも、皆さまの協力と参加をいただいたおかげであり、60周年記念を町民の皆さまとともにお祝いできましたことに、感謝とお礼を申し上げます。

    今年は「新たな阿久比町の建設の年」であります。新庁舎や東部小学校校舎・阿久比中学校のプールなどの建設や、飲料水インフラ整備である新しい水道タンク(高根配水場)からの配水を始める重大な切り替え事業もあります。また、住民の足である循環バスも、今年10月に本格運行を実施します。

    近年になく、数ある大型プロジェクトを成し遂げなくてはなりません。まちづくりの基本で大切なのは、その町に住む人々が安全で安心して暮らせることです。住民の方々は、多種多様な要望をお持ちのことだと思います。全てを叶えるのは難しいかもしれませんが、一つでも多くの要望が実現できるよう職員と共に職務に励んでまいります。まずは「為さねば成らぬことを為す」覚悟で臨みたいと思います。

    厳しい財政環境を踏まえて、町民に身近な行政主体として、積極的に施策を展開する一方で、事務事業の評価を行い、必要に応じて手法の見直しを図るなど、これまで以上に施策の点検・経費の縮減等の徹底に努めてまいります。職員一人ひとりが経営感覚を持ち、全職員の英知と創意を結集し、暮らしの「安全・安心・安定」、「阿久比らしさ」、「参画と協働」を基本理念として策定した第5次総合計画の第4年次として、「みどりと共生する快適生活空間・あぐい」を目指す事務事業を推進し、その実現のため、次に掲げる施策を目標として、予算を編成いたしました。

    住みつづけたい快適なまちづくりのための推進施策

    適正な土地利用への誘導、市街地、公園・緑地、水道施設の耐震化等の整備および緑化の推進など安全・安心な住民生活や活発な産業活動などの基礎となる都市基盤整備を計画的に進める。また、道路・交通網の整備と併せて循環バスの本格導入や名鉄阿久比駅のバリアフリー化を推進する。

    みどりと共生する安全なまちづくりのための推進施策

    河川浄化、下水道の促進、ごみ減量化、リサイクルの推進など循環型社会の形成に努める。また、防災拠点の整備を始めとする防災・消防等の安全・安心対策や交通安全・防犯対策を強化し、みどりと共生する安全な生活環境の整備を図るとともに、消費者行政に関する体制の充実を図り、将来にわたり安全・安心して暮らせるまちづくりに取り組む。

    人にやさしい健康・福祉のまちづくりのための推進施策

    今後の児童数の変化に応じた対策など、次世代を担う子どもたちの子育てを支援する。また、高齢者福祉・介護施策全般の一層の内容充実および障がい者施策の総合的な推進に努め、健康づくり・保健事業などの積極的な展開と医療体制の充実を図る。

    人を育てる教育・文化のまちづくりのための推進施策

    安全で快適な教育施設の整備と、幼・保・小・中一貫教育を推進するとともに、スポーツ村の活用や生涯学習の各種事業内容の充実を図る。

    活力ある産業のまちづくりのための推進施策

    環境変化に即した多面的な農業振興施策を計画的に展開し、土地改良事業を推進するとともに工業用地の確保に努める。また、商工業の発展や雇用安定のための支援施策を充実し、観光協会を中心に観光振興を図る。

    みんなでつくる参画と協働のまちづくりのための推進施策

    町民の皆さまのまちづくりに対する想いをかなえる「住民税1%町民予算枠事業」など町民と行政が協働する魅力あるまちづくりを進めるとともに、地域主権に対応する自立した効率的な行政経営を推進する。また、新庁舎建設の推進や町政情報の積極的な提供など町民サービスの向上を図る。

    以上申し上げました、6項目の施策をもとに、安全で安心して暮らせる安定したまちづくりを進めるため、バランスある発展と住民福祉向上に全力を挙げることができるよう、平成26年度予算を編成したものでありますが、引き続き、町民の生活を守るべく、幾多の要望に適切に対応していく所存であります。

    今回の予算編成においての一番の目玉は、新庁舎の建設がいよいよ本格的にスタートすることでございます。平成26年度は、5月下旬に予定している入札の後、中央公民館南館の跡地に新庁舎の建設を着工いたします。平成27年9月の完成ならびに事務所機能の移転を目指し、その後、現庁舎の解体、多目的ホールの建設に入り、平成28年度末までにすべての工事が完了する予定となっております。しかし、心配なことは昨今の建設費の高騰による官公庁発注工事の全国的な入札不調であります。当然本町におきましても、このあおりを受けることが予想されますので、細心の注意を払い臨む所存です。

    参画と協働のまちづくりを推進するための「住民税1%町民予算枠事業」には、多くの町民の皆さまからいただいた熱意と創意工夫に溢れる19事業を町民の皆さまと行政が協力して進めていきます。

    災害時における消防防災体制の強化には、消防団員の拡充が不可欠であり、国においても力を入れて取り組まれている施策の一つとなっています。団員の拡充につきましては、本町でも積極的に取り組んでまいりましたが、少子高齢化や就業構造の変化などにより、残念ながら減少に歯止めがかからない状況であります。そこで、防災力の低下を招かぬよう、消防団OBの方の豊富な知識・技能を、災害現場などで生かしてもらうため、「機能別消防団員」として新たに迎えることで、防災体制の一層の充実を図ってまいります。

    町民の皆さんの防災対策の支援として、今後も災害用備蓄品の購入を継続してまいりますが、今年はモデル地区をつくり、住民による「火消し隊」を編成し、「可搬式小型消防ポンプ積載台車」を貸与し、地区での消火活動の充実を図ります。

    「防災マップ」の作成につきましては、平成25年度からの繰越事業とし、今後愛知県から提供される予定の新たな被害想定を取り入れて作成し、全戸に配布させていただきます。

    福祉施策では、町民の皆さんの負担軽減を図るため、高齢者などのタクシー料金助成事業および高齢者の肺炎球菌ワクチン接種費用の一部助成、国保税の負担緩和、妊婦健康診査を引き続き実施してまいります。

    このほかにも、東部小学校の校舎建設や小学校の空調整備を順次進めていきます。また、循環バスの試行運行も運行開始から2年半が経過し、今日では1日当たり200人以上の利用をしていただいています。今後は、本格運行を実施してまいります。

    以上の方針や留意点のもとに、平成26年度の阿久比町の各会計予算は、一般会計93億7千100万円、国民健康保険特別会計26億3千992万3千円、土地取得特別会計18万4千円、下水道事業特別会計6億2千200万円、介護保険特別会計16億2千492万7千円、後期高齢者医療特別会計2億8千628万円、水道事業会計は支出ベースで7億4千569万円を計上し、これらの予算の総額は152億9千万4千円となり、前年度対比は101.9%の増額予算を組みました。

    町の財政を預からせていただく中で、今後大型事業が続くわけですが、だからこそ一層の経費節減と事業の見直しに努め、メリハリの利いた予算執行をしなければならないと強く感じています。議会議員の皆さん、町民の皆さんのご理解とご協力をいただき、諸施策を進めるとともに、安全で安心して暮らせるまちづくりに邁進させていただきたく思います。また、多様化する町民ニーズに対応できるよう、常に現状に満足することなく施策を実施するとともに、効率的な行財政運営に努めてまいります。

    国においては国土強靭化基本法が制定され、大規模自然災害等に対する脆弱性対策やインフラ老朽化対策など全国的に、強くしなやかな国民生活の実現が進められようとしています。本町においても災害に強い街づくりに努めていく所存です。

    本町の人口は、平成26年3月1日現在27,518人に達し、世帯数も9,771世帯になりました。私たちは、阿久比町に住まわれ幸せにお暮らしの町民の皆さんを守る責務があります。また、町民の方々も、誰かに頼るのではなく、まず自分たちの町は自分たちでつくり、治める、という自治の原点に立ち返ることも大切だと考えます。このような現状を認識したうえで、本町にお住まいの方がより一層「幸せ」と感じていただけるよう、今後も努めてまいる所存であります。どうか、議員各位のご指導ご理解を頂くとともに、町民の皆さんの温かいご支援・ご協力を心からお願い申し上げます。

     

     

     

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