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    平成22年12月定例会 3期目町長所信表明

    • [更新日:
    • ID:1148

    3期目に臨んで 町長所信表明

               

                                                                             2010年12月9日

                                                         阿久比町長  竹 内 啓 二

     

     議長のお許しをいただきましたので、平成22年第4回定例会の開会に当たりまして、町民の皆さんならびに議員の皆さんに、来る12月18日から迎える、阿久比町長3期目に向けての私の所信の一端を述べさせていただき、ご理解とご協力をお願いいたすものであります。

     私は11月28日に執り行われました、このたびの町長選挙におきまして、町民の多くの皆さんの温かいご支援により当選させていただき、3期目を務めさせていただくこととなりました。町民の皆さんや議員の皆さんに対しまして、町政の仕事をさせていただけることに心より感謝申し上げます。皆さんから寄せられた負託の重みを厳粛に受け止め、多くの町民の皆さんのご意見を真摯に拝聴して、町政を預かる重責と使命の重大さを痛感し、町民の福祉と阿久比町の発展のために、全力をあげて町政運営に取り組んでまいる所存です。

     昭和28年1月1日に、阿久比村から阿久比町へと町政施行をされた、初代、榎本 茂町長から数えて私は9代目の町長となりますが、今日の阿久比町の発展がありますのは、その間の町長様を初め議員の皆さんと、多くの町民の方々のたゆまぬご尽力とご苦労の賜物によるものです。ここに改めて敬意と感謝を表するものであります。この3期目の平成25年に、阿久比町は町制施行60周年を迎えることとなります。

     先人の皆さんが、次世代のことを思い考え、ご努力をされ本町を今日の発展に導きくださったように、たとえ困難なことであったとしても、私たちは次の世代のことを常に思い、今、行っておかなければならぬことは、今、成し遂げていかねばなりません。そのためには争いではなく力を合わせることにより、より良い阿久比町の建設に邁進しなければなりません。60周年のときには、先人の方々に見ていただいても恥ずかしくない、自慢できる阿久比町の姿にしておきたいものです。

     融和と調和の上に成り立つ共生の社会の実現を、町民の多くは望まれていることと私は感じています。私たち阿久比町民は「虫供養」という郷土遺産を継承してきました。農耕によって犠牲にしてしまった、小さな虫の命にも哀れみと慈しみをもって供養するやさしい心を持っているはずです。他を思いやる気持ちを大切にして、町民一人ひとりが手を取り合っていかねばなりません。これからの自立したまちづくりには、住民の皆さんと行政とがそれぞれの役割と責任を持って参画し、協働し合うことが必要です。そうすることにより、人の和と、地域の輪が広がり、強い絆となっていくものと信じます。

     幸いにも、町内では、防災、子育て、教育など、自分たちに身近な問題を「まずは自分たちの手で解決してみよう」という機運が高まってきたように感じ取れます。また、ご自分のお仕事以外の場において、「人の役にたちたい」と思われている方もお見えになると思います。こういう方々が活躍できる、機会や場を提供できればと思います。

     人は支え合って生きています。人の役に立つことへの喜びの中に生きがいが見いだせるものだと信じます。自立と共生の社会の実現には、人と人との信頼関係が成り立っていなくてはなりません。その礎は、他を認め合い、思いやる心であると思います。

     アインシュタインは、「人は他人のために存在する。 何よりもまず、その人の笑顔や喜びがそのまま自分の幸せである人たちのために。そして、共感という絆で結ばれている無数にいる見知らぬ人たちのために」と述べています。この言葉に私は強く心を打たれたのであります。私自身今まで申し上げてまいりました精神のもと、町長の職務に専念し、町政に取り組んでまいります。よろしくお願い申しあげます。

     さて、現在阿久比町は、今後のまちづくりの方向性とその実現のために、「第5次阿久比町総合計画」の策定に努めてまいりました。今定例会においてご審議ご議決いただくべく上程させていただいております。総合計画には大きく3つの役割があり、一つ目は、住民のみんなのまちづくりの共通目標、二つめは、行政経営を進めるための指針、三つ目は、広域行政に対する連携の基礎づくりです。基本構想と基本計画・実施計画を定めることにより10年後の本町の目指す将来像を実現すべく目標とするものが総合計画です。

     町の将来像を「みどりと共生する快適生活空間あぐい」とし、将来人口を平成32年に28000人、世帯数一万世帯を想定しております。現在阿久比町は名鉄特急が停車する町となり、利便性が良いことから、住宅を求められる方が多く、人口は増加をしています。新しい街並みも出来つつある中にあって、3期目においては「自然と調和した快適生活空間阿久比」の建設に向けて以下に掲げる施策の実現に努力してまいります。

     1つ目は、健康で生きがいのあるまちづくりです。

     少子高齢化の社会問題は、避けることのできない、日本の抱える大きな問題であります。本町の65歳以上のしめる人口構成も22%を超えてまいりました。独居老人や高齢者世帯の増加が現実のものとなってきましたので、安心して暮らしていただけるよう地域の方にも協力を願って、地域で地域を支えるネットワーク作りをしていかねばならないと思います。また生きがいをもって人生を楽しく過ごしていただくための居場所づくりも行っていきます。健康管理につきましては、子宮頸がん、ヒブ、肺炎球菌などのワクチン接種の助成を実施していきます。

     2つ目は、子育て支援と教育のまちづくりです。

     子育て支援につきましては、今までにも子ども総合支援センターを開所するなど、阿久比町の宝である子どもの育成に力を入れてまいりましたが、今期は新保育園の建設が大きな事業となります。スケールの大きさだけでなく、保育サービス等の充実をはかり保護者の皆さんのニーズに答えていきます。また、中学3年生までの医療費無料化につきましては、今年度から始めましたが、引き続き継続して支援していきます。教育につきましては、校舎の耐震化工事は全ての学校で終わりましたので、授業環境整備としてエアコンの設置を進めてまいりたく思います。

     本町の特色である、幼保小中一貫教育につきましては、「生きる力」を育てるとともに「学力の向上」にも力を注ぐよう教育委員会へお願いしていきます。今後も安心して子どもを産み育てていけるようにサポートしていく体制を進め、人を思いやることのできる子どもたちを育てていきたいと思います。

     3つ目は、安全で安心して快適に暮らせるまちづくりです。

     高齢者の方の交通手段の助成事業として、70歳以上の方にはタクシー料金助成を実施してまいりましたが、アンケート調査によると、循環バスを走らせてほしいとの要望が多く、早い時期に循環バスの試行運転に踏み切りたく思います。特急の停車する阿久比駅を基点に鉄道とバスとタクシーにより公共交通の充実に努めていきます。

     新庁舎建設につきましては、一つには、防災の拠点となる機能を備えた建物とし、一方では町民の皆さんがご利用できる文化ホールを併設する複合型庁舎の建設に取り掛かりたく思います。住民サービスの向上を図るためには、休日の住民票等の交付を行えるよう整備していきます。

     4つ目として自然と共生できるまちづくりです。

     私たちのまちの自慢は、大都市名古屋市から30分圏内にありながら、青い空と緑豊かな住環境を持っていることです。次世代に渡していかなくてはならない大切な自然、阿久比の水と緑と土を守ります。また、自然と触れ合う環境の整備にも努めていきます。

     5つ目として活力のある発展する町づくりです。

     今ある自然を守りながら、土地改良事業を推進し、企業用地を確保したうえで誘致を進め、雇用の機会を増やすとともに自主財源の確保にも努めていきます。人口増加に繋がる住宅開発も継続して続けていけるようインフラ整備を充実し、安定的な飲料水を確保するために、上水道第3供給地の建設を行います。

     6つ目として住民と行政の協働のまちづくりです。

     住民税の1%分の使い道を町民が決める「町民予算枠」とし、協働によるまちづくりを目指します。また、町民の方にも参加していただく「事業仕分け」を行い事務事業の見直しを進めていきます。

     以上基本的な施策の一端を申し述べさせていただきました。具体的な施策の実施につきましては、毎年度の予算編成時に適切に計上させていただきたいと考えております。

     本町を取り巻く状況は近年大きく変化をしています。国と地方の行政の在りようが変わろうとしています。国は組織や事業、さらには規制や予算の編成の在り方をも見直してきています。地域主権時代の到来であります。また、町民の方とは、行政と住民が一緒になって進める協働のまちづくりの時代に入りました。町民の方も、環境保全や、防災、防犯など安全・安心への意識が高まり、自分たちで行動を起こすようになりました。また、少子高齢化の進行は止めることはできませんが、本町は新しい住民の方を受け入れ人口増加に転じています。このような状況下で、住民のニーズの多様化と変化に対応すべく、町民の皆さんの理解と協力の中で、第5次総合計画に示されたまちづくりに取り組んでまいる所存です。

     私たちのまち、阿久比町は、近隣市町と今後も連携を取りながら広域行政の一員として協力しあうと共に、その中にあっても阿久比町の特色を生かしたまちづくりをすることによって、町の発展と町民福祉の向上が図れるものと考えています。

     最後になりましたが、我が国は災害の多い国であります。阿久比町も例外ではありません。いつ来るかわからない大地震や集中豪雨などに備えて、町民の生命と財産を守ることは行政の大きな使命であり役割であります。皆さんの生活を守るためにも、「安全で安心して暮らせる安定したまちづくり」を基本に置き、「自然と調和した快適生活空間・あぐい」を目指して邁進してまいります。

     議員各位ならびに町民の皆さんに、今後一層のご指導とご協力を賜りますようお願い申しあげ、3期目の就任にあたりましての所信表明とさせていただきます。

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    阿久比町役場町長の部屋(人事秘書係)

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