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あしあと

    阿久比短歌の会「風」作品

    • [更新日:
    • ID:5217

    阿久比短歌の会「風」

    二月歌会作品
    作品
    作者
    この町に生まれ育てば「ふるさと」にあくがれ続け果つらむわれは
    講師 中野 富恵子
    国追われ異国地ににて日々暮らす如何におわすかその同胞は

     大村 浩嗣
    妹や旧友(とも)が待ち呉れ今もなお帰省はぬくし父母は在さぬも

     馬見塚 まり子
    外食でロボットメイドが運び来て「お待たせ」もなく黙して去りぬ

     加藤 知足
    校庭を駆け回る孫が連れてこし靴底銀杏車で帰宅

     稲葉 富子
    つわぶきは背丈伸ばして咲きそろう紅葉の根方に目を見はなさる

     南 比左子
    蛍とび小川流れて祖母も居き母の故郷今この胸に住む

     山口 道子
    寒に入り里から届く荷の中にこのわた入る木桶が二つ

     大村 峯子
    おやお前こんなところにまだ居たの冬草の土手に飛蝗(ばった)一匹

     山下 喜美子
    冬晴れに建物の影くっきりと幾何紋見する午後のメルヘン

     富田 麻予
    笑顔なし怒ることなし小声にて車椅子の父「花かげ」歌う

     木下 由香理
    嫁ぎたる同胞の恋うふるさとは今我の住むこの家ならし

     榊原 紘子

    お問い合わせ

    阿久比町文化協会事務局
    電話: 0569-48-1111 内線1501