阿久比短歌の会「風」作品
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阿久比短歌の会「風」
作品 | 作者 | |
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この町に生まれ育てば「ふるさと」にあくがれ続け果つらむわれは | 講師 | 中野 富恵子 |
国追われ異国地ににて日々暮らす如何におわすかその同胞は | 大村 浩嗣 | |
妹や旧友(とも)が待ち呉れ今もなお帰省はぬくし父母は在さぬも | 馬見塚 まり子 | |
外食でロボットメイドが運び来て「お待たせ」もなく黙して去りぬ | 加藤 知足 | |
校庭を駆け回る孫が連れてこし靴底銀杏車で帰宅 | 稲葉 富子 | |
つわぶきは背丈伸ばして咲きそろう紅葉の根方に目を見はなさる | 南 比左子 | |
蛍とび小川流れて祖母も居き母の故郷今この胸に住む | 山口 道子 | |
寒に入り里から届く荷の中にこのわた入る木桶が二つ | 大村 峯子 | |
おやお前こんなところにまだ居たの冬草の土手に飛蝗(ばった)一匹 | 山下 喜美子 | |
冬晴れに建物の影くっきりと幾何紋見する午後のメルヘン | 富田 麻予 | |
笑顔なし怒ることなし小声にて車椅子の父「花かげ」歌う | 木下 由香理 | |
嫁ぎたる同胞の恋うふるさとは今我の住むこの家ならし | 榊原 紘子 |
お問い合わせ
阿久比町文化協会事務局
電話: 0569-48-1111 内線1501
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