2013.01.01
広報あぐい トップ » その他（2）
| 宣誓の手に秋光の集まれり | 岡戸 隆明 |
|---|---|
| 初時雨ロビーに移す野点席 | 溝口スミ子 |
| 鉢菊の展示のあとの値引き札 | 下内のぶゆき |
| 乾きたる木魚の響き今朝の冬 | 安井まこと |
| 盆栽の錦木ひときわ紅葉し | 北中 祥子 |
| 残菊といふも見事な仕立振り | 菅原ルリ子 |
| 冷やかや撫でて黄瀬戸の釉だまり | 新美 京子 |
| 飛石は和服の歩幅石蕗の花 | 前田 泰男 |
| 雑用の多き日まずは布団干す | 深谷 靖 |
| 白菊の夕べの彩になりにけり | 新美 弘子 |
| 名残花庭に紅さす今朝の冬 | 井本 庄一 |
| 菊日和小布施に誘う北斎館 | 名倉 英二 |
| 菊花展終えし大輪抱き帰る | 森 禎史 |
| 相澤あき子 |
| 神渡る如くに |
岡本 育与 |
|---|---|
| 大空を横切り行きし飛行機の白き尾を引き |
桃井 昌子 |
| 老妻と中秋の名月仰ぎつつ童のごとく兎を指さす | 山口 曻 |
| 卒業後半世紀振りの再会に杖をつきつき故里へ行く | 橋立 智子 |
| まんまるに月の膨らむ竹取の語りべ想う見上げる大空 | 加藤かずみ |
| 吾が短歌を生きの証とよみつぎて歩み来れり夫逝きてより | 竹内 久恵 |
| 菊薫るわが阿久比野の文化祭入賞菊のラベルが光る | 大村寿美子 |
| 和やかに月見の会の進みゆく十三夜の月登りきたりぬ | 渡邊百合子 |
| 四方の海皆 |
山本きさ子 |
| 訪いくれし友の声が嬉しくてただそわそわと近況告ぐる | 勝 暁子 |
| 雲一つなき空の下連れ立ちて公園を散歩すお八つの時間に | 佐野 雄造 |
| 谷川の水面を揺らす時雨風峯より里に冬は下りつつ | 三留 享 |
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