2022.07.01
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□問い合わせ先 | 建設環境課環境係 | TEL (48)1111(内1211・1212) |
板山地区にある「板山高根湿地」には、珍しい昆虫や貴重な植物が生息・生育するなど、知多半島でも貴重な自然環境が残っています。このコーナーでは、板山高根湿地に生息・生育する昆虫や植物などについて紹介します。
昔は、ハッチョウトンボが各地で生息し、身近に見ることができたといわれますが、環境の変化などで現在はごく一部の場所でしか見られなくなりました。現在の名古屋市千種区周辺の「矢田鉄砲場八丁目」というところで最初に見つかり公表されたことから「ハッチョウトンボ」という名前になったといわれています。
日本で最小といわれるハッチョウトンボの大きさは、1円玉(直径20ミリ)の中に納まる程度です。気温が上昇する5月上旬から羽化が始まり、9月中旬まで見ることができます。羽化の瞬間は白くうっすらと色が透き通って見える程度ですが、数分後には色が変わり、オス・メスの判別がつくようになります。オスは羽化後15~20日程でトウガラシのように胴体が赤く変化します。静止状態でいることが多いハッチョウトンボですが、天候の良い日にはオスが縄張り争いをする活発な様子を見ることができます。
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