阿久比町では、将来を担う子どもたちに、国際的な視野を広げてもらおうと、平成20年度から小学6年生をシンガポール東南にある、約2,000人の子どもたちが学ぶフェンシャン小学校へ派遣しています。相手校からも「子どもたちを日本で学ばせたい」と強い要望があり、今回お互いの国を行き来する「国際交流事業」が実現しました。
5月24日、阿久比の地を訪れた一行は、日本の伝統文化「茶道」を体験し、夜にはエスペランス丸山で開かれた町主催の歓迎会に出席しました。「新しい友達をたくさんつくることが阿久比にやってきた一番の目的です」と笑顔であいさつした子どもたちは、ホームステイ先の子どもたちと会食などをして、楽しいひとときを過ごしました。アトラクションで演奏された「琴」に興味津々。終了後、演奏者の指導で童謡『さくらさくら』に挑戦していました。
2日間、トヨタ博物館や名古屋城の見学、日間賀島での釣り体験をした後、27日から町内4小学校との交流と一般家庭でのホームステイが始まりました。
ホームステイでは、言葉の壁や、食べ物などでいろいろな戸惑いもあったようですが、家庭での温かいもてなしが、子どもたちを勇気付けました。セントレアに向かう帰路のバスの中で、ホストファミリーからプレゼントされた写真を仲間同士見せ合いながら、浴衣を着せてもらったことや夕食後の「花火」の話に夢中になっていました。
29日、ホームステイで世話をした家族が、シンガポールへ帰る子どもたちをセントレアで見送りました。「5人の友達ができたよ」。笑顔で話してくれた女の子がとても印象的でした。「サンキュー」と何度も何度も振り返り、家族らに手を振りながらフェンシャン小学校一行は、シンガポールへ帰っていきました。
将来の夢は「宇宙飛行士」、「外科医」、「フライトアテンダント」。彼らは大きな夢をもっています。阿久比での経験が将来への夢へとつながっていくことを期待したいと思います。
《 Boys be ambitious! 》
7月には町内の小学6年生15人がシンガポールで勉強します。温かく迎え入れてくれることを約束してくれました。小学生の皆さん、大いに国際感覚を身に付けてきてください。 |