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第14号(平成22年2月)「梅一輪 一輪ほどの暖かさ」「筋肉」「全国町村会優良町村賞を受賞」「何が起こるかわからない」

[2011年11月4日]

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「梅一輪 一輪ほどの暖かさ」

執務中の町長
町民の皆さんお元気にお過ごしでしょうか?日ごろから町政にご理解とご協力を戴きありがとうございます。
  役場の駐車場の中央に、今は解散された阿久比町地域婦人会連合会の皆さんによって建立していただいた町民憲章の碑があります。その隣に小さな梅の木がありますが、その枝に一輪の梅が咲きました。その日は、雨上がりの冷えた朝でしたが、梅の花一輪の中に小さな春を見つけたようで、春を待つ私の心を少し温めてくれました。季節は必ず巡ってきます。私たちの生活の中にも、不運がかさなる冬の時期もあれば、幸せ一杯の春もあります。その時その時を粗末にせず大切に生きていれば、花は必ず咲くと信じます。寒さに縮こまっていることなく、散歩に出掛けることをお勧めします。足元に春を発見できるかもしれませんよ。

筋肉

さて、毎年のようにこの時期は多忙を極めますが、今年に入ってからの私のスケジュールは特に異常でした。通常の職務はもちろんのこと、第5次総合計画のヒアリング、平成22年度予算査定と続き、土曜日、日曜日も消防出初式、成人式、凧あげ大会、書初め大会、マラソン大会、その合間を縫っての愛知県町村会副会長としての東京出張や千葉幕張へのアカデミー研修と新幹線のダイヤのような過密状態です。庁舎の廊下を走って移動しないと、次の会議に遅れそうになることもしばしば。おかげで筋肉レベルも1ランク上がりました。

全国町村会優良町村賞を受賞

先日、東京での全国町村会全国総会に出席してまいりました。講演は神野直彦氏による「新政権下における地方行財政の課題」でした。世界経済だけでなく政治も、社会も、歴史的な転換期にあることを私たちは知らなくてはならないこと、その中にあって今の日本がどのように舵を取らなくてはならないかなどをお話しになられました。昨年政権政党が変わり、私たちはそのことばかりに目をうばわれていたのかもしれません。その間にも世界各国はそれぞれの国家事情によって国家戦略を立て、大きく変わろうとする世界の構図の中での自国の進むべき方向に照準をあわせ邁進しています。今や、グローバル化とデジタル化により世界の動きは、私たちの認識をはるかに超えたスピードで加速しています。
 わが国も政治、経済を始め、国家の進むべき道を定めて世界をリードする立場に立たなくてはなりません。国内においても、ますます進む少子高齢化社会を乗り切り、いかにして国民に安心と安定をもたらすのか、国も地方もパートナーシップのもとで地域主権へ向かわなければなりません。これからの1年1年がわが国にとっての正念場となりそうです。

 現在全国に町村が978ありますが、この全国総会において、48の町村が優良町村として表彰を受けました。県下では唯一阿久比町が表彰を受けました。詳しくは「広報あぐい」で報告させていただきますが、今日までの阿久比町を築いてくださった多くの町民の方々や、それぞれの関係機関の方々、町の功労者を始めとする歴代の町長や議員の各位、そして役場の職員のおかげによって今回受賞ができたものと思います。感謝とお喜びを申し上げます。今後も優良町村として恥ずかしくない町政を進めさせていただきますので、皆さんもご協力よろしくお願いします
梅

小さな春の訪れ
(2月5日 役場駐車場敷地にて撮影)

何が起こるかわからない

 表彰を受け、喜びに浸ったのが1月29日の午前でした。昼食を取ってから東京駅へ向かいましたが、ここから、長い一日が始まろうとは、このときは知る由もありませんでした。東京駅がいつもの賑わいと、少し違う雰囲気でした。
 新幹線が何かの故障で今しがた止まったとのことでした。誰もがすぐに復旧するであろうと思っていたのですが、なかなかアナウンスがありません。駅員に状況を聞きに行く人々が増え始め「復旧のめど立たず」のアナウンス。それからがパニックです。次から次から人は増えるばかり。駅員も増員され対応に追われていますがさばききれません。「架線が切れて、火災が発生」と聞き「これは時間がかかるな」と推測し、まず帰町後の予定をキャンセルして目の前にある山手線に乗り、上野駅に向かいました。上野駅なら東京駅とも近いので開通したらすぐに戻れると考えたのです。
 上野公園は、中学の修学旅行で訪れたことがあり、ロダンの彫刻「考える人」を見て感激した少年の頃を思い出しながら歩を進めると、当時のままの「考える人」が現れました。しばらくたたずみ、眺めていましたが、やはりいいですね。真剣に考えるその姿は若々しく魅力的でした。いつの時代になっても本物は、人に感銘を与え続けるものです。
 もう少し歩くと東京国立博物館に出ます。東洋の美術品や工芸品が多く集められていますが、この日は国宝「雪舟」の「秋冬山水図」が特別展示されていました。本館のほかにも、明治33年に大正天皇のご成婚祝いで建てられた、ドーム屋根を持つ洋風建築の美しい「表慶館」があり、アジアの美術品が納められていました。また、法隆寺から送られた宝物を展示する「宝物殿」もあり、見ごたえがありました。
 閉館近くまでいて東京駅へ戻りましたが、やはり新幹線の運行は復旧せず、駅構内は人・人・人・・・・。東海道新幹線の時刻表だけが表示されず画面は真っ黒。いよいよ覚悟を決めて「仕方ないので東京で一泊する」と家に電話してみると、事故のことを知らずあわててテレビをつけたのでしょう「ニュースでやってるやってる」と電話の向こうで騒いでいる始末。そうこうしているうちに開通したのですが、駅にいながら開通の知らせを聞いたのは駅員からではなく、携帯電話から知らせてくれた家内からだったのです。パニック状態の中にいると、情報がうまく伝わらなくなり、当事者はただ騒いでいるだけで混乱しているばかりです。
 こんなときに間違った情報が流れたら、大変なことになると感じました。正しい情報が無ければ正しい判断が出来なくなるからです。現にこのときは、まだ時刻表は表示されておらず、アナウンスも聞き取れない状態だったのです。阿久比にいる家内のほうが東京駅にいる私よりも正しい情報を知って私に教えたのです。
 ホームへ駆け上がり、午後5時過ぎにのぞみに飛び乗りましたが、指定席は全席自由席に変わるので、座れるわけはなく鮨詰め状態でした。走り出して2分ほどで停車してしまい、品川にも着かない始末です。前を走る車両点検とのことでしたが、不快指数は高くなるし疲れはピークで、先が思いやられました。車両内は皆さん無口ですが、携帯メールを送っている人が多く見られました。私もメールにより今回の事故の状況を把握でき、役場との連絡も取りましたが、途中でバッテリーが無くなってしまいました。携帯文化に慣れてしまったせいか、情報が入らなくなったり、連絡が取れなくなったりするとなんとなく不安になりました。携帯依存症に知らず知らずに陥っているのかもしれません。道具を使うことのできるホモサピエンス(人間)は文明の道具を上手く使いこなすことによって生活に役たてて、より発展していかなければなりません。
 名古屋に到着したのが午後9時過ぎでした。通常の2倍の時間がかかったことになります。名鉄に乗って、座席に座れた時にはさすがにほっとしました。金山駅に着くと杖をついたおばあさんが乗車してみえました。私が周りを見渡した後のことは、ここに書かなくても推測していただけると思いますが、下車するときにおばあさんから掛けられた「ありがとうございました」との一言が駅からの私の足取りを軽くしていました。辛い一日でしたが、トラブルがあったことにより、パニックの現場を経験でき、危機管理を考えるうえで参考になりました。最後におばあさんの笑顔にも会えたし、実りの多い出張でした。
 
梅一輪 一輪ほどの 暖かさ
                          嵐雪
                               (松尾芭蕉の高弟)


ロダンの像

『考える人』
(1月29日 上野公園にて撮影)

表慶館

『表慶館』
(1月29日 東京国立博物館にて撮影)

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