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第130号(令和元年12月)あっぱれ第14回愛知駅伝準優勝

[2019年12月25日]

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執務中の町長

阿久比町長 竹内 啓二 

感動をありがとう

「えっ、どうして、残念・・・」と思われた町民の方も多くいたことでしょう。それほど12月7日に開催された愛知駅伝町村の部3連覇への夢を、選手はもちろんのこと町民の皆さんも願っていたからです。

今からお話しすることは、大会当日の朝、選手たちを激励しようと監督に声を掛けた時からのことです。


会場に着くなり監督に選手の調子を聞くと、「今回はタスキをつなぐ9人の選手のうち、4人が正選手ではない。苦しい戦いになる。女子のエースも直前のけがで出場できないし、他の選手も体調不良でベストな状態ではない。今朝まで誰を出場させるか迷っていた」「この2週間、夜も眠れずもがいていた。町長にも話せなかった」と、鼻をすすりながら胸の内を話してくれた。10年以上も監督を務め、2連覇を達成させた監督をもってしてである。大会までの2週間は、彼にとって地獄の苦しみであったと思う。選手にも言えず、自分一人で悩んでいたのだろう。決断を下す立場の者はいつも孤独である。しかし、それに耐えなければならない。私にはよく分かる。彼と私はしばらく言葉を介せずに目で通じ合った。私に話したことで、一瞬にして彼の中にいつもの監督としての炎が燃え上がったのを感じ取った。彼は「優勝する」とは言わなかったが、最後に「いい戦いをさせる」と一言残して私の前から立ち去った。私は「阿久比町チームをいい男に託した」と誇りに思った。

私は応援の人たちから離れて一人で大会を見守りたかった。スタートを最前列の来賓席で見た後、特別室でモニターを通じて応援した。第1走者は3位で中継点に入ってきた。第2走者にタスキを渡すとそのままの順位で第3走者へ。この区間を任されているのは、昨年区間賞を取っているエース近藤である。期待通りに順位を上げ、一気にトップへ躍り出た。その後第4走者、第5走者、第6走者、第7走者と1位を死守する激走を見せた。私は胸の高鳴りを抑えながら、ゴール地点へ場所を移した。

その間に第8区で東郷町に抜かれて2位となり、最終ランナーの第9走者、古川にタスキは委ねられた。彼はいつもより苦しい表情で力走した。優勝はできなかったが2位でゴールした後、古川はうずくまってしまった。誰もが健闘をたたえようと駆け寄ったが、声を掛けられない状態だった。第7区を走った妻が駆け寄り、私たちは周りを囲うしかなかった。彼は医務室へ連れられて行った。私たちは心配しながらテントに戻り、彼が戻るまで写真撮影を待つことにした。彼は数日前までインフルエンザにかかっており、本来なら出場できる体ではなかったのだ。しかし彼は走った。そして9人の選手は完走した。最後の最後まで阿久比町民に3連覇の夢を与え続ける素晴らしいレースをした。

どの選手もサポーターも、レース後にいい顔をしていた。悔しさもあるだろう。それぞれの選手にそれぞれの思いはある。しかし彼らは他の選手のことをレース後も気遣っている。なんと素晴らしいチームだ。
その後古川夫妻もテントに戻り、全員で記念写真を撮った。それが阿久比町広報令和2年1月1日号の表紙となった。
準優勝でもチーム力では県下ナンバー1と私は認めたい。
鈴鹿監督は、「いい戦いをさせる」という私との約束を果たした。


感動をありがとう。


(文中の敬称は略しました。)


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