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    平成26年12月定例会 4期目町長所信表明

    • [更新日:
    • ID:2771

    4期目に臨んで 町長所信表明

    平成26年12月10日

    阿久比町長 竹内啓二

    議長のお許しをいただきましたので、平成26年第4回定例会の開会に当たりまして、町民の皆さんならびに議員の皆さんに、来る12月18日から迎える、阿久比町長4期目に向けての私の所信の一端を述べさせていただき、ご理解とご協力をお願いするものであります。

    私は、11月30日執行の阿久比町長選挙において、多くの皆さんから温かいご支援をいただき、4期目の当選をさせていただくことができました。町民や議員の皆さんに対しまして、引き続き町政の仕事をさせていただけることに心より感謝を申し上げます。選挙期間中に皆さんからいただいた貴重なご意見を真摯に受け止めるとともに、皆さんから任された重責を厳粛に受け止め、町民の福祉の向上と阿久比町の発展のため、全力をあげて町政運営に取り組んでまいる所存です。

    さて、阿久比町は昨年、町制施行60周年を迎えることができました。60年前に比べれば大きく発展をしてきましたが、これは先人の皆さんが次世代のためにご努力をされてきた賜物であると思います。私たちは先人に倣い、たとえ困難な問題に直面しようとも、決して安易な妥協をすることなく、常に次の世代に思いを馳せ、更なる発展を成し遂げていかねばなりません。より良い阿久比町の建設に邁進し、恥ずかしくない町づくりを進めてまいります。

    町民の皆さんの多くは、安全で安心して暮らせる安定した町づくりを望まれていることと思います。私たち阿久比町民は古くから祭礼や虫供養などの伝統行事を大切に継承してきました。また、緑豊かな田園風景とともに自然を大事にしてきました。宅地開発などで昔に比べ自然が減ったのは事実ですが、それでもできるだけ多くの緑を残すことに努めてまいりました。

    新たに阿久比町民となられた方々のお話を伺うと、「阿久比町は交通の便がいいことに加え、緑が多く豊かな自然に恵まれていると感じる」とのことでした。最近では、町内で狐の目撃情報もあり、自然にはまだまだ恵まれていると思います。

    この貴重な自然を守るとともに、名古屋、阿久比、三河を結ぶNAMトライアングルラインによる町の更なる発展を目指してまいります。名古屋にも三河にも近いという地の利を最大限に活かし、町民が住みよい町づくりに努め、「田園町富」のスローガンのもと頑張ってまいります。

    さて、現在阿久比町が行政経営を進めるための指針である総合計画では、平成32年の将来人口を2万8千人、世帯数1万世帯を想定しておりましたが、今年度中に達成できそうな状況です。数年前から阿久比町は名鉄特急が停車する町となり、利便性が良いことから、住宅を求められる方が多く、国の人口が減少に向かっている中で、本町の人口、世帯は増加しています。

    新しい街並みも出来つつある中にあって、4期目においては「自然と調和した快適生活空間阿久比」の建設に向けて以下に掲げる施策の実現に努力してまいります。

    子育て支援と教育のまちづくり

    1つ目は、子育て支援と教育のまちづくりです。

    幸いなことに本町の子どもの人口は増えています。これに対処するため、東部小学校の校舎増築や阿久比中学校のプール新築を行っています。若い世代の方々の子育てを応援するために保育料の値下げを実施するとともに、学童保育施設の拡充を目指します。また、教育環境の向上のための、学校のエアコン設置とトイレ改修を継続実施してまいります。さらに中学3年生までの医療費無料化につきましても、引き続き継続していきます。

    本町の教育の特色である幼保小中一貫教育につきましては、「生きる力」を育て、「学力の向上」に力を注ぐよう教育委員会とともに実践してまいります。

    健康で生きがいのあるまちづくり

    2つ目は、健康で生きがいのあるまちづくりです。

    少子高齢化は、避けることのできない大きな問題です。高齢者だけで構成される世帯や一人暮らしのお年寄りは確実に増えております。地域福祉計画を推進するとともに、長い人生を歩まれてきた方々が、生きがいを感じて余生を楽しく過ごしていただくため、図書館や公園の充実、サロン、宅老所、家庭用菜園などの居場所づくりを拡充していきます。また、地域包括ケアシステムを構築するとともに、介護を必要とする方々が安心して受けられるよう介護保険料の郡内最低料金を目指します。

    安全・安心・快適なまちづくり

    3つ目は、安全・安心・快適なまちづくりです。

    阿久比駅のバリアフリー化につきましては、エレベーター設置と多目的トイレの整備事業が名鉄の施工により進められており、今年度中に完成する見込みです。また、本町および近隣市町との交通の利便性を高めるため、都市計画道路名古屋半田線、矢高横川線、環状線の工事着工を目指します。

    新庁舎につきましては、無事に入札、契約が調い、現在建設中であることはご存知のとおりであります。工事期間中は町民の皆さんにご迷惑をおかけしておりますが、細心の注意を払い、無事に工事が完了できるよう努めてまいります。

    循環バスにつきましては、3年間の試行運行中、年々利用される方が増え、アンケートでも好評をいただくことができ、今年の10月から本格運行することができました。

    防犯の監視体制の強化では、引き続き防犯カメラを設置してまいります。また、住民サービスの向上の一環として、コンビニ納税を実施していきます。

    活力あるまちづくり

    4つ目として活力あるまちづくりです。

    自然をできるだけ残すように努めながら、土地改良事業を推進し、産業用地の確保と優良企業の誘致を進めることで雇用の機会を増やし、自主財源の確保に努めていきます。農業基盤の安定を図り、地元の農商工との連携を図ってまいります。また、中心市街地整備と都市基盤の整備を進めるとともに、住宅開発による人口増加を維持してまいります。男女共同参画を進め、女性の参加しやすい環境を作ります。

    自然と共生できるまちづくり

    5つ目として自然と共生できるまちづくりです。

    多面的機能支払制度による地域力を生かした田園整備を行います。本町は、名古屋市から30分圏内にありながらも、ホタル飛び交う豊かな自然に恵まれています。緑の保全事業により、このふるさとの自然を守る町づくりを進めます。

    住民と行政の協働のまちづくり

    6つ目として住民と行政の協働のまちづくりです。

    地域スポーツの拠点となる体育館の建設を目指すとともに、地域の自主活動の中心となるコミュニティ組織の設立を目指します。また、現在行っております、住民税の1%分の使い道を町民が決める「町民予算枠」事業は、町民の皆さんと町の協働事業として順調に軌道に乗せることができました。新庁舎における窓口対応につきましては、現在、職員によるワーキンググループが、新庁舎のレイアウトに合わせたワンストップ窓口の導入について検討を重ねております。

    以上基本的な施策の一端を申し述べさせていただきました。

    具体的な施策の実施につきましては、毎年度の予算編成時に適切に計上させていただきたいと考えております。

    本町を取り巻く状況は刻々と変化をしています。民間研究機関「日本創生会議」の分科会が5月に消滅自治体リストを公表し、全国に大きな反響を呼びました。幸い阿久比町はそのリストに載ることはありませんでしたが、この公表が呼び水となり、国は人口減少、超高齢化に対し、活力ある日本社会を構築するため、「地方創生本部」を立ち上げました。

    11月には地方創生の理念等を定めた「まち・ひと・しごと創生法」と、活性化に取り組む地方自治体を、国が一体的に支援する「地域再生法の一部を改正する法律」の地方創生関連2法案が、可決・成立しました。具体的な施策はこれから進められていくと思いますが、本町もアンテナを張り巡らし、国の動向を注視しながら、活力ある阿久比町の創生に邁進いたします。

    地方が現状のまま、なんら施策を講ずることがなければ、東京一極集中の流れを止めることができず、人口減少、超高齢化の到来により国が弱体化してしまうということが現実味を帯びてきました。地方の時代と長く言われてきましたが、地方が頑張って活力をつけ、魅力あるものになることで人口流出を防ぎ、国に頼ることなく行財政運営できるようになれば、本当の意味での地方の時代といえるのかもしれません。

    本町では、町民の方と行政が一緒になって進める協働のまちづくりを進めています。少子高齢化の進行を止めることはできませんが、本町で住宅を手に入れ、新しく町民となられた方も含めて協働のまちづくりを進めることで、新旧住民の一体化を図り、老いも若きも、ともに幸せになっていただきたいと考えています。自分たちで行動を起こすことで防災、防犯などの安全、安心の意識が高まり、地域一体となって行動する環境ができつつあります。

    今後も町民の皆さんのご理解とご協力のもと、町民ニーズの多様化と変化に対応するため、第5次総合計画に示されたまちづくりに取り組んでまいる所存です。

    私たちのまち、阿久比町は、今後も近隣市町と連携を取りながら広域行政の一員として協力しあうと共に、名古屋市と三河部を見据えつつ阿久比町の特色を生かしたまちづくりを展開することで、町の発展と町民の皆さんの福祉の向上を図ってまいります。

    結び

    最後になりましたが、私は、過去3期の任期の中でさまざまな施策を行ってまいりました。今からの4期目では、さらに次のまちづくりのステージに向かってまいります。町民の皆さんの生命と財産を守ることは行政の大きな使命であります。皆さんの生活を守るためにも、「安全で安心して暮らせる安定したまちづくり」を基本に置き、「自然と調和した快適生活空間・阿久比」を目指して邁進してまいります。

    議員各位ならびに町民の皆さんに、今後一層のご指導とご協力を賜りますようお願い申しあげ、4期目の就任にあたりましての所信表明とさせていただきます。ご静聴ありがとうございました。

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    阿久比町役場町長の部屋(人事秘書係)

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