第72号(平成27年3月)祝10,000世帯達成
[2018年4月17日]
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阿久比町長 竹内 啓二
皆さんこんにちは。お雛様もお務めを果たし、押し入れの箱の中にお隠れになった頃ではないでしょうか。自宅の庭の梅の花は満開も過ぎ、小さく可憐な花びらを散らし始めました。昨夜(3月10日)の季節外れの雪と梅の花との共演は知多半島では珍しい光景でした。
今日(3月11日)は、あの日から4年目の月日が流れました。東北地方の梅の花はもう咲いたでしょうか。東日本大震災で故郷を失った皆さんの目に、梅の花はどのように映っているのでしょうか。梅の木は霜雪の寒苦に耐え、他の花よりも先駆けて春を告げ、私たちに凛とした姿を見せてくれますが、未曽有の被災に遭われた方々の心中はいかばかりでしょうか。原発処理が遅々として進まず、いまだに汚染水が海に流れ出ていたという現実では、「春まだ遠く」の心境であろうかと思います。
菅原道真の詠んだ「東風吹かば匂ひおこせよ梅の花主なしとて春を忘るな」の歌は有名ですが、私には東北の梅の花と、道真の詠んだ梅の花が心の中で重なり合います。東日本の皆さんも辛いでしょうが、どうか挫けることなく、梅の花のように寒苦に耐え、見事に復興の花を咲かせてください。
もうすぐ震災の起こった時刻の午後2時46分です。町内の防災無線から、震災により犠牲となられた方々に対して哀悼の意を表すためのサイレンが鳴り響きます。謹んでお祈りをささげたいと思います。2月10日に本町の世帯数が10,000世帯に達しました。
全国的に人口減少が叫ばれている中にあって、本町は団地開発が好調なうえ、名古屋、三河に近い利便性が好評でベッドタウン化が進み、4年ほど前から人口が急増しています。
今回、10,000世帯目となったのは、刈谷市から阿久比町に家族で引っ越してみえたご家族です。2月18日に役場でセレモニーを開き、認定書と阿久比米「れんげちゃん」を贈りました。新庁舎建設中のタワークレーンに吊るした金のくす玉を割ると、祝いの垂れ幕が下がり、感無量の瞬間でした。
セレモニーに出席していただいたご家族に、阿久比町に移り住むことにした理由を尋ねましたら「主人の職場の刈谷市にも、私の職場の名古屋市にも近く、将来子育てをするのにも、田園など良い意味の田舎が残っている環境が気に入ったから」と言われ驚きました。その理由は、私が唱える「田園町富」NAM(名古屋「N」・阿久比「A」・三河「M」)トライアングルのまちづくり構想の狙いそのものであったからです。新聞記者も、思わず「町長のやらせですか?」と口走ったほどでした。
新庁舎建設も順調に進み、3階部分の床に取りかかりました。建設の進捗に合わせるように阿久比町の夢も膨らんでいきます。新たな住民の方々を受け入れ、活力ある“まち”を皆さんとともに創造していきます。
役場開庁時間:午前8時30分~午後5時15分
閉庁日:土曜日、日曜日、祝日、年末年始(12月29日~1月3日)