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第65号(平成26年8月)ゴンと草刈り

[2014年8月19日]

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執務中の町長

阿久比町長 竹内 啓二 

浴衣

皆さんこんにちは。暑い日が続きますが、町内では盆踊りや夏祭りが行われ、夏の夜の集いの場となっています。私も多くの町民の方とお会いできる楽しみな機会ですので、各地区の盆踊り会場へ出向いています。町長になる前は、浴衣地を織っていたので、浴衣姿を見るのが大好きです。当時は、「自分がデザインした柄の浴衣を世に出したい」と真剣に思っていました。しかしその夢も東海豪雨の水害により工場をなくし実現できませんでした。今でも浴衣を見ると柄行に目が行ってしまいますが、最近新柄の浴衣姿を見かけることが多くなり嬉しく思います。

「狐死首丘」(こししゅきゅう)

新美南吉の童話「ゴン狐」の中で兵十がウナギをとっていた川のモデルとなったのが、半田市と阿久比町の境を流れる矢勝川で、今では彼岸花が多く咲くことで有名になりました。ゴンの巣穴としていたのが阿久比町植地区の「権現山」で五郷社が祀られ、今は植公園となっています。ここで毎年盆踊りが行われるのですが、開催前に公園の草刈りを区民の方で行います。私も早朝7時からの草刈りに出かけたのですが、その時に見たのです。

「狐です!」

権現山の中腹を西の林から階段を横切って東の林へ一目散に駆けて行きました。特徴あるふっくらした尻尾をなびかせて・・・。正直感激しました。中型犬ほどの大きさでしたが、走りっぷりは跳ねているようでした。生まれて初めて見る野生のキツネですので、この一瞬の出来事は「狐に抓まれる」感じでした。(狐と抓むという字はよく似ていますね。新発見) 兎にも角にもゴンの子孫が権現山の森の中で生き延びていたことに感慨一入でした。数カ月前に矢勝川で狐の亡骸が発見されていたので、近くに生息していることは分かっていたのですが、実際に狐が権現山にいて、今私の目の前を横切るとは・・・。ひょっとして「自然を大切にせよ」との神のお告げを狐が私に届けに来たのではと思ってしまいました。ちなみに川で亡くなっていた狐は、阿久比町が保管したのち岩滑地区の有志の方が剥製にして、今は南吉記念館に収まっています。「狐死首丘」という故郷を思う言葉を思い出したので、担当職員に発見時の首の向きを聞いたところ、「西の方角を向いていた」とのことでした。そしてその先には権現山があったのでした。「狐は死ぬときに、自分の隠れ穴の丘のほうへ頭を向けるという」故事どおりの出来事でした。

私達も各々の事情で故郷を後にし、別の地で暮らさなければならないことがあります。「男子志を立てて郷関を出ず、学若し成らずば死すとも帰らず、骨を埋めるに何ぞ墳墓の地を期せん。人間到るところ青山あり」という成功訓がありますが、生まれ育った故郷への思いはいつまでも大切にして生きていってほしいと思います。

私は、故郷を思う気持ちは帰巣本能によるものと考えます。私達が生きていくために必要な空気や水と同じように、心には故郷が必要に思えてならないのです。

皆さんに阿久比町をいつまでも思っていていただけるように、今後も「故郷のまちづくり」に邁進してまいりますので、ご支援ご理解をよろしくお願いいたします。

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