ページの先頭です

第59号(平成26年2月)骨折り損の草臥れ儲け

[2014年2月6日]

ソーシャルサイトへのリンクは別ウィンドウで開きます

執務中の町長

阿久比町長 竹内 啓二 

骨折り損の草臥(くたび)れ儲け

皆さんこんにちは。

節分も過ぎ、日に日に陽光は力を増していると感じますが、寒気団も最後の力を振り絞って日本列島に居座ろうとしています。今少し寒暖の差が激しい日々が続くと思いますのでお身体をご自愛ください。インフルエンザにつきましては町内では多く発生していませんが、県内に警報が出されていますので、手洗いとうがいをしっかりとして予防に努めてください。

 

三本目の足

歩行のときに使っているステッキ

歩行のときに使っているステッキ

私ごとで恐縮ですが、このひと月の間、多くの方にお世話になりました。この場をお借りしてお礼申し上げます。

お会いした人はご存じだと思いますが、正月2日に家で片づけをしていて右足を骨折してしまい、杖をついての生活で何かと不便をかけています。

ギブスは外れたのですが痛みが残っているので杖の助けを借りています。

捻挫くらいだと思い、寝正月を決め込んでいたのですが、仕事始めの1月6日になっても痛みと腫れがひかず、しぶしぶ病院へ駆け込んだ(実際は駆けることなどできません。チンギリで診察室に行きました)ところ、骨折しておりギブスを指の付け根から膝下まではめられて、「3週間の我慢」との診断がくだされました。今思えば、我慢せず早く診療を受けておけばと後悔しています。

しかし早く治そうと、食生活を見直し、毎朝の牛乳、味噌汁のダシは煮干し、佃煮はイワシ、ご飯にはコウナゴを振りかけ、納豆は期限切れ間際のもの(日がたった納豆ほどカルシウム度が高いそうです)、カルシウムの入ったウェハース、ビタミンDのサプリメントなどを毎日食し、涙ぐましい努力をしたのですが、3週間たってギブスを外してみたら、半分しか骨は修復できていなくて、「若くない証拠」を突き付けられショックを受けました。医師に「あと4週間だね」と言われた時に出た言葉が「骨折り損の草臥れ儲け」でした。

この言葉を今まで何気なしに使っていましたが、よくよく一語一語の意味を考えてみるとなかなか面白みのある言葉だと思いました。

「骨を折る」「草臥れ」とはどういう意味を含むのか?

「損」と「儲け」という言葉を使った意図は?

皆さんも一考してみてください。頭の中で解釈がくるくる回り始めますよ。

そもそも「草臥れ儲け」の意味がわからない。「草臥れ損」とか「草臥れ儲けなし」のほうが、私達にはわかりやすい。

「苦労するだけで結果が報われない」時に私たちはこの言葉を口にします。ならば、「草臥れ」は儲けではないと思います。

「儲け」を「残る」とすれば「苦労をした結果、疲れだけが残ったから無駄なことをした」という意味になり、理解できます。

「骨折り」にしても苦労や尽力の意味と解すれば、苦労は決して損することではなく、経験として身に着くものだから良いことですので、「骨折り徳して、草臥れ残った」のほうがストレート過ぎますが解釈としては分かりやすいと思います。ましてや人のために骨を折ることは、ためになることであり、崇高な行いなのですから損とはなりません。

さて、この言葉を残した先人は、「無駄働きをして損をしたと」思ってこの言葉を残されたのか、それとも「結果としては疲れしか残らなかったけれど、良い経験をしたとして得だ」と思ったのか?どちらだったのでしょうか。興味をそそるところです。

私の場合は、肉体的には痛みや歩行困難などの不便による損はあったものの、多くのことに気付かされたことは儲けでした。(損とか儲けという言葉は使いたくありませんが文章の流れゆえ・・・)

障害者の方のご不便さを、身をもって体験でき、バリアフリー化の重要性を改めて感じました。そして今進めている名鉄阿久比駅のエレベーター化を早く実現しなければと思いました。また、危険は最も身近な足元にあること。また、些細なことにも常日頃から注意し、気を留めておくことが大切であり、起きてしまってからの対処には時間がとてもかかることを経験できました。このことは仕事の上でも同じであり町政も、足元をしっかり見据えたうえで将来を展望し、注意深く進まなくてはならないことなど、今回の「骨折り」で多くのことに気付くことができ教わることができました。私にとっての「骨折り損の草臥れ儲けは」、無駄ではなく得をした出来事でした。

ただし、皆さん、身体の骨折だけは、十分気をつけてください。特に高齢者の方は、骨折がもとで起きられなくなってしまう方もいらっしゃいますから、食生活に気をつけて骨太になりましょう。骨を強く保つことは、立派な健康予防です。がんばって!

p.s.

 「草臥れ」は何故草臥せなのか?

疲れて草の上に臥せるからだろうか??

草が元気でなくなり地面に萎れ臥すからなのか・・・???

 

※チンギリ[片足で跳ぶケンケンのこと]

もともとは三河地方の方言のようですが、私の南部学区では子どものころ使っていた言葉です。

お問い合わせ

阿久比町役場町長の部屋

ご意見をお聞かせください

  • このページは役に立ちましたか?

  • このページは見つけやすかったですか?

(注意)お答えが必要なお問合せは、直接担当部署へお願いいたします(こちらではお受けできません)。


ページの先頭へ戻る

Copyright ⓒ AGUI TOWN 2010. All right reserved.