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第51号(平成25年6月)生命への意志と鼓動

[2013年6月14日]

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執務中の町長

阿久比町長 竹内 啓二 

生命への意志と鼓動

北九州市で開催されたほたるサミットの合同シンポジウムに参加する各市町の首長

北九州市で開催されたほたるサミットの合同シンポジウムに参加する各市町の首長

ほたるサミットに参加

皆さんお元気でしょうか。今年は五月末に梅雨入りしたものの雨が少なく、農作物も元気がありません。愛知用水の「水がめ」である牧尾ダムも貯水量が50%になり節水準備に入りそうです。近年天候不順が多いように感じられます。今日(6月13日)も気温が上昇し、35度に達しようとしています。脱水症など体調不良の方がでないか大変心配です。水分補給に心掛けてください。

先日(6月7日~8日)北九州市へ行ってきました。今年のほたるサミットは北九州市(小倉)で開催されました。昨年は都合が悪く副町長に代理出席をお願いしたため2年ぶりの参加となりました。暫定会長として会議の取り回しをしなくてはならず、いささか緊張して臨みました。何といっても阿久比町を除く参加行政はすべて市長さん方であり、開催市の北九州市に至っては人口96万都市の政令都市です。皆さんのご協力を得て無事に議事を進行させることができホッとしました。また、大変嬉しかったこともありました。サミットへ参加の他県の市民の方が2年ぶりの再会を喜んでくださり、「町長さん、町長さん」と声を掛けてくださった方の胸には、私が以前にお渡しした「アグピー」のバッチが輝いていました。懇親会で再びお話しをする機会があったので、アグピーを付けてくださったことにお礼を言って、私の胸につけていた「新しいアグピーバッチ」をお渡したところ、とても喜んでくださいました。

日本最大のビオトープ

北九州市には日本最大級のビオトープがあることを今回の研修で知りました。環境問題を考える上で、多くのことを学びました。

元々、昭和55年から61年まで工業地帯に隣接する海へ、廃棄物を埋め立てた場所でした。何もなかった海の埋立地に植物が生え、昆虫が育ち、それを捕食する生き物が集まり始めました。でこぼこの地形には雨水がたまり、湿地ができ、池となりメダカも泳ぎ始めました。そして今では、絶滅危惧種である「ハヤブサ」「チュウヒ」「コミミズク」「サンカノゴイ」「コガタノゲンゴロウ」「ベッコウトンボ」など、多くの生物が生息しています。30年間という歳月が、この生態系を作り上げました。

私が興味を覚えたのは「30年」という期間と、「41ヘクタールという広大な敷地面積」です。このうちの7ヘクタールに限り、昨年「響灘ビオトープ」として、人が足を入れることができるようになりました。散策道を歩いても昆虫や鳥などが動物園のように見える訳でもなく、野原が広がっているだけです。しかし木々にしても人が植えたものは一本もなく、鳥たちが運んだであろう種子から自然に成長したものが小さな林を形成していました。  

「30年の期間に人が手を加えず足を踏み入れないと、自然界の生体系が出来上がるのでは」と考えるのは早計でしょうか。私達が町づくりをする上で、このことは大きな示唆を与えているように思えてなりません。開発をしたり土地改良をしたりして私たちは生活圏を拡大し社会を形成して来ましたが、自ずと自然界の生態系に影響を与えてきたことには間違いはありません。私は今回の視察で、かつて公害の町であった北九州市が市民と行政が一つとなり、河川を浄化し「ホタルを街なかに」を目標に、環境改善に向けて努力を重ねられている姿勢に感銘いたしました。そして海岸工業地帯に隣接したビオトープ(と言うより、長年放置されていた廃棄物埋め立て地)に自然が生態系を回復させていることに、自然の力というか、私たちの星「地球」の「生命」への意志と鼓動を感じます。私たちはその意志をくみ取り、町づくりはもちろんのこと、自らの命と生き方においても真剣にあらねばならないと思います。

今回のほたるサミットでは、全国ホタル研究会との合同大会となり、理学博士の大場信義氏の講演も拝聴でき、実り多き大会でした。テーマである「未来へつなごう ほたるの輝く風景を」のテーマにあるように、本町もヘイケボタルの小さな輝きを消してしまわないよう、環境改善に努め、より良い生活環境を未来につないでいかなければなりません。今年も多くのホタルと出会うことを願って散歩に出かけてみようと思います。

北九州市(小倉)の海をバックに会議で発言する町長

北九州市(小倉)の海をバックに会議で発言する町長

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