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第26号(平成23年5月)「大切な言葉」

[2011年11月4日]

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執務中の町長


阿久比町長 竹内 啓二 

「大切な言葉」

 皆さんお元気ですか。ゴールデンウィークも過ぎましたが、どのように過ごされたのでしょうか?今年は天候にも恵まれ新緑がとてもきれいに感じました。私は日ごろ出来ない庭の手入れをしながら土いじりをして過ごしましたが、この時季の植物の生命力の強さには驚嘆します。松やモミジの盆栽の木々は、新芽を日に日に成長させ、地に蒸すコケも糸状の胞子の手を一杯に伸ばしています。雑草に至っては、涙が出るほどの成長ぶりで草むしりにしっかりと汗をかかせていただきました。

 庭の草むしりは、自分と向かい合う時間として捉えると、なかなかいいものです。日ごろ一人になる時間が取れないものですから、一人しゃがみこみながら、コケの間の草を抜きながら、大震災を受けた東日本の方々のご苦労や悲しみを思ってみたり、震災地へ派遣する職員のことを考えたり、循環バスや保育園建設など今年度事業のことを、あれやこれやと考えたりと、さまざまなことが頭に浮かんでは消え、自問自答を繰り返すには良い時間でした。いろいろと思いを巡らしている間も、手作業の草むしりは、頭の中の思考回路とは無関係に進みますので、気づいてみれば少しずつ庭がきれいになっており、その成果を見ながら一服のお茶を味わうのも格別なものでした。日ごろの疲れを癒してくれた連休でした。

 今回の震災で、原発の問題や、防災のこと、また国、県、市町村間の自治体組織のあり方など、今まであいまいだった諸問題が、浮き彫りにされてきました。これは即断を必要とする災害時だからこそ、はっきりとしてきたのでしょう。この災害に迅速に対応しなければならないにもかかわらず、やはり行政の動きが遅く感じられます。義援金にしても多くの国民から寄せられているのに、配分に時間がかかっています。これは公平公正に分配しようと手間取っているからです。また、今後の復興計画についても、どのようにすべきか早急に指針を作らねばなりません。

 東京への一極集中については今までにも問題提起がなされてきました。橋本大阪府知事や大村愛知県知事が打ち上げた、大阪都、中京都構想などにも見られるように、今までにない発想により地方自治の舵が取られることになるかも知れません。

 そして私たち市町村長も、住民の皆さんに一番近い自治体の長として、国や県に対し要望や提言を積極的に行っていかねばならないと思っています。

 被災された町長さん方と東京でお会いしたときに、「役場は流され、職員も犠牲になり町の行政機能は壊滅した」「住民台帳をはじめすべてのデータが無くなり、生存者の確認さえ時間がかかってしまった」と、己の無力さを嘆いておられましたが、「町行政という自治体は津波で流されてしまったが、生き残った住民は、避難生活の中から、自分たちでルールを決めながら、水を分け合い、眠る場所を譲り合いながら生きている。これこそが自治の原点であると思った」と語っていた言葉が強く印象に残りました。人・生活・社会・ルール・責任・権利・互助・公助… 。私たちが生きていくために必要な大切な言葉はたくさんあります。皆さんにとって一番大切な言葉を探してみてください。きっと明るい明日が見えてくるはずだと思います。

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