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第25号(平成23年3月)「何かをしてあげたい」「日本人気質」

[2011年11月4日]

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執務中の町長


阿久比町長 竹 内 啓 二 

「何かをしてあげたい」

 皆さま、こんにちは。平成22年度最後の「町長室だより」となります。

 日々報道されてくる東日本大震災のあまりの甚大さに心を痛めると同時に、大自然の力の前では人間の力に限りあることを思い知らされました。被災された方々は、現地で悲しみと失意の中でも、一生懸命助け合いながら一日一日を送っておられることでしょう。心からお見舞い申し上げます。

 今日本は、国をあげてこの国難に立ち向かっています。国民一人一人が「被災者の方に何かをしてあげたい」この一心で義援金や救援物資を募ったり、ボランティアに参加したりしています。特に自衛隊員や消防士などは、放射能で被ばくするかも知れない原子力発電所への放水任務へ、まさに命を賭しての出動をしています。

 「逃げるわけにはいかない」「人のために」と彼らの声が聞こえてくるようです。

 国民を守るための崇高な精神と責任感に衷心より敬意と感謝を表するものであります。

 阿久比町の水道担当の職員も、現地への給水支援に本町の給水タンクを派遣するよう私のところへ許可を取りに来ました。本町には東北から住まいを移された方々も多く、親戚の方も被災されていることと思い、すぐに出動態勢の準備に入らせました。しかしその後に原子力発電所の爆発があり被ばくの恐れが生じました。被ばく防御服もない状態で職員を派遣することは、今の状態では無理があると判断し待機命令を出しました。職員の救援に向かいたい気持ちは良くわかりますが、町長として職員が被ばくして取り返しのつかないことになることも避けねばなりません。職員の「水を供給する強い使命感」が見て取れ、私は「良い職員をもった」ことを誇りに思いました。

 また、阿久比町では、義援金活動と救援物資(飲料水・新品の毛布など)を受け付けていますが、愛知県と連携して支援活動を広げていくために「東日本大震災支援本部」を3月20日に立ち上げ、順次町民の方に支援とご協力をお願いしていきます。

 

「何かをしてあげたい」

 まだまだ、日本人は大丈夫。個人主義や利己主義・刹那主義が蔓延したかに見えたわが国でしたが、今回の大震災にあたり私たちは、「何かをしてあげたい」と心を一つにし、支援活動を行い、「がんばれ」とエールを送っています。全国で被災者の痛みを自分たちも分かち合おうと黙祷をささげ、イベント等の自粛もしています。近頃「人のために」という思いを国民全体でこれほど強く思ったことはなかったのではないでしょうか。

 「人のために何かをしてあげたい」。この気持がある限り、日本は大丈夫。力を合わせ一日も早い復興がなされることお祈りします。 

 

東日本大地震の報道


連日報道される東日本大地震の惨状

日本人気質

 私たち日本人の気質の形成にあたっては、地震や台風や火山の噴火といった天災を多く受ける地域性が強く関与しているように思えてなりません。諸外国から見る日本人像は、謙虚で恥ずかしがり屋で、辛抱強く秩序正しく清潔で明るいなど、倫理観から言ってもお手本となることが多くあります。今回の震災で町が壊滅しているにもかかわらず、暴動や略奪が起こらず、悲しみに耐えながら、隣人と助け合いながら秩序を守り、生きている姿を諸外国は驚きと尊敬をもって報道しています。

 私たちが謙虚さを大切にするのは、どんなに素晴らし文化を創り出し、どんなに便利な文明の利器を発明し、大都市を創り出した人類であっても、大自然の前では一溜まりもなく無力であることを、頻繁に起こる災害の経験によって知っているからではないでしょうか。大自然の前では、私たちは謙虚に成らざる負えません。日本人は、人知の及ばぬ大自然を指して「森羅万象ことごとく神」として、恐れ敬い崇拝してきました。

 このように私たち日本人の気質は、日本の自然環境の中で長い年月を生き抜いてきた先人たちのDNAに組み込まれ、私たちに受け継がれてきているのではないでしょうか。

 そして、歴史が示すように、私たちの祖先は幾多の災難に会うたびごとに、見事に立ち直り、暮らしを再建してみせました。私たちにも絶対に復興することができると信じます。

 

 被災されました皆さま力を合わせて頑張ってください。

 私達も応援します。

 

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