■「トラフ」とは？

2つのプレートが接する地点で形成する海底の深い溝のことです。

■「南海トラフ地震」とは？

南海トラフは、駿河湾から日向灘沖まで続く水深4,000メートルの巨大な溝です。その周辺を震源域とする大規模な地震の総称が「南海トラフ地震」です。

この中には、一定の周期で繰り返し発生している「東海地震」、「東南海地震」および「南海地震」が含まれます。これら一つ一つが非常に大きな地震であることに加え、過去には互いに連動し、ほぼ同時期に発生しています。

■なぜ発生が危惧されるのか？

南海トラフ周辺では、おおむね100年から150年の周期で大地震が発生しています。現在、東南海および南海地震は70年以上、東海地震は160年以上が前回の地震から経過し、過去の発生周期から考えると、いつ発生してもおかしくない状態にあります。

■被害の大きさは？

日本全域の被害予想は、東日本大震災と比べ、死者および行方不明者が約17倍、建物の全壊数が約18倍です。加えて、その被害の範囲は、東海から九州地方まで極めて広域にわたります。

本町の場合、理論上最大想定モデルによると、震度は7を観測し、建物の倒壊や火災を中心に甚大な被害が生じます。詳細は町防災マップをご覧ください。

南海トラフ地震について知ることで、一人一人が防災への意識を高めてください。各家庭では、地震から大切な命を守るため、自宅の耐震化や家具転倒防止など、できることから始めましょう。