広報 あぐい
2009.01.15
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あぐいぶらり旅 
〜施設かいわいを行く (南部小学校)〜

シリーズ 阿久比を歩く 92

 



ネットに上り遊ぶ女の子たち



サッカーを楽しむ男の子たち

2009年のぶらり旅を始動。今年最初は南部小学校周辺からスタートを切る。

小学校はまだ冬休み。誰もいないかと思いきや、子どもたちが東の校門から学校へ入っていくのが見える。正月も早や5日を過ぎ、家で遊ぶのもそろそろ飽きるころ。子どもたちも学校で思いっきり、走り回りたくなったにちがいない。

運動場で遊ぶのは5年生。男の子はサッカーボールをけり、女の子は遊具で遊ぶ。

「うちの学校はサッカーゴールの数が阿久比で1番多いよ」と男の子が得意げに話す。数えてみると6つ。言われてみるまで分からなかったが確かに多い。

少年たちに「将来の夢は」と尋ねると、4人中3人が“サッカー選手”。サッカー選手を夢見る子どもたちは、力強くゴール目掛けてシュートを放つ。けった後に体が宙に浮く姿は、かっこいい。話を聞けば、正月も学校に来てボールをけっていたと言う。サッカーゴールが多い恵まれた環境。何本も何本もシュートの練習をして、世界で活躍できるプレイヤーに成長してもらいたい。

運動場西の遊具で遊ぶ女の子たちも元気がいい。ロープで組まれた遊具に駆け上り、高い場所から私たちに、大きなクスノキを指差して「おじさん、あそこにトリの巣があるよ」と教えてくれる。トリの姿は確認できなかったが、子どもたちにとっては自慢の「トリの巣」のようだ。「あの岩石園の岩の中には“化石”があるんだよ。それからね…」。学校の中を紹介してくれる子供たちの話は尽きない。

校門を出て、学校の周りを歩く。年末年始の暴飲暴食で、私も友人も動きが鈍い。「今年は急がず、ゆっくり“牛歩”で進みましょうよ」。「君、新年早々丑年(うしどし)にちなみ、うまいこと言うじゃない」。「そうですか。僕に届いた年賀状に似たような言葉が書いてあったので、パクッて言ってみました」と友人が頭をかく。「新年だから、得意の句でも一首詠んでみたら」。「〈……〉ごめんなさい。今年は何も浮かびません」。「それなら僕が一つ〈丑年も モーレツに歩む ぶらり旅〉(字余り)」。



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