広報 あぐい
2005.08.15
バックナンバーHOMEPDF版 ダウンロードページへ

あぐいぶらり旅 〜自然を求めて〜

シリーズ 阿久比を歩く 10

 

真っすぐに伸びるクロガネモチ

 
 

白沢地区の八幡社周辺を散策した。

民家の前に一本目立つ木(クロガネモチ)がある。県道を車で通る際、よく目に付く木だが、近くで見ると太い幹が上の方に真っすぐに伸び、スタイルの良い木だ。その木を横目に八幡社へ向かう。

とても蒸し暑い日だった。神社境内は大きな楠が何本も茂っている。セミの鳴き声がすごい。木を眺めるとセミのぬけがらがあった。すぐ隣ではアブラゼミが鳴いていた。手を伸ばせば届きそうな距離だったので捕まえようと思った瞬間、何やら水らしきものを放ち、別の木へ移動してしまった。

八幡社を後にして細道を北に向かう。神社の境内からは気づかなかったが、左手前方の神社裏は壮大な森が広がっている。普段は何気なく見ている景色も、あらためて見てみると緑の豊かさに驚く。

目の前を大きなトンボが飛ぶ。オニヤンマだ。息を潜め、飛んでいる姿をずっと追い続けた。竹林の笹の葉に止まる。証拠写真をと思いデジタルカメラに1枚“パシッ”。(ピントが笹の葉に合い、オニヤンマはピンボケ)

農道を抜け、阿久比川堤防沿いを歩く。7月24日にこの堤防でかがり火がたかれ、ちょうちん行列が行われた。川の水は緩やかに流れている。鳥たちが川の中に降り立ち、水浴びをしていた。とても気持ちよさそうだ。トンボたちもペアで寄り添うように水辺を飛びかっている。のどかな風景だ。水の流れをじっと眺めていると、暑さも忘れ、そして時の経つのも忘れそうになる。

空がだんだん暗くなってきた。遠くの方から「ゴロゴロ」と不気味な音が聞こえてくる。そろそろ今日のぶらり旅は終わりにしよう。

次回は板山地区周辺を散策します。

 



セミのぬけがら



気持ちよさそうに阿久比川を泳ぐカモの親子



<<前ページへ ▲目次ページへ 次のページへ>>